赤・緑・青やシアン・マゼンタ・イエローの加法色
僕は色について素人です。間違っていたらすみません。
はじめに
奥村先生がこんなツイートをしていました。
白が正答なのですが、黒の票がと最も多く期待通りの結果だったのではと思います。「CMYと聞いたら減法混色で黒になる!」と反射的に答える人が多いことが良く分かります。
Grok2の解説も期待通りの誤解をしていて嬉しいです。
解説
奥村先生の解説は加法混色と減法混色にあるので、ここでは色覚的な観点から簡単に解説します。
赤・緑・青を混ぜて白色になるということは、加法混色をしたことになります。なぜ、赤・緑・青を加法混色した場合に白色と知覚されるのでしょうか。
人には3種類の錐体細胞(L錐体、M錐体、S錐体)があり、それぞれ別の特性を持っています。錐体の反応が神経系で処理され色を知覚します。多彩な波長を持つ複色光では3種類の錐体が反応し、白色と知覚されます。赤・緑・青の加法色も同様の理由で白色として知覚されます。シアン・マゼンタ・イエローの加法色も白色と知覚されます。もし、シアンなどが複色光だとしても、最終的に各錐体がいい感じに反応していれば白色として知覚されます。
赤・緑・青の単色光の波長を・・1として錐体の反応は次の表の通りになります2。赤・緑・青を中間混色3することで錐体の反応が平均的になったとします4。各錐体が反応していることから白色(明るい灰色)と知覚されることが想像できます。
| Lの反応 | Mの反応 | Sの反応 | |
|---|---|---|---|
| 赤() | |||
| 緑() | |||
| 青() | |||
| 赤緑青の中間色 |
実験
残念ながら僕は赤・緑・青やシアン・マゼンタ・イエローの光源5は持っていないです。なので、RGBディスプレイを搭載するMacBookを用いて簡易的に実験します。
赤(#FF0000)、緑(#00FF00)、青(#0000FF)を交互に配置した画像を作成しました。
これを暗い部屋で確認したところ、白色に見えました。一般的なRGBカメラで撮影した6場合でも白色になりました。加法混色(中間混色)により白色(グレー)になることを実感できました。
同様に、シアン(#00FFFF)、マゼンタ(#FF00FF)、イエロー(#FFFF00)を交互に配置した画像を作成しました。
これを暗い部屋で確認したところ、RGBに比べ2倍程度の明るさの白色に見えました。これは奥村先生の解説の通りです。赤・緑・青の時に比べてちょうど2倍光っているので、当たり前です。やっぱり色々な光源を持っておきたかったなと思います。
最後に
色って難しい。