つくる覚悟
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俺のつくるものは、たぶんほとんど誰の役にも立たない。必要とされていない人にとっては、ただのゴミにしかならない。
何かをつくるたびに、材料を使い、電気を消費し、時間と空間を費やす。それらは本来、多くの人にとって価値ある資源だ。
極端に言えば、俺は価値あるものを、自分の手で無価値なものに変えている。
もちろん、「できるだけ価値あるものにしよう」、「できるだけ資源を無駄にしないようにしよう」という気持ちはある。でも、それは簡単ではない。
それでも俺は、つくるのをやめない。たぶん、それは自己満足なんだろう。
俺がつくるプログラム、料理、イラスト、文章、仕組み、そのすべてが否定される覚悟を、持とうとしている。もちろん、否定されたら辛い。
その覚悟を少しでも強く持てるように、俺は「つくる」という行為そのものを楽しみたい。
この文章は、何十回も書き直した。超攻撃的な言葉にしたこともあれば、超自虐的にしたこともある。客観的に突き放して書いたこともある。文章の量も、この10倍以上のときもあれば、10分の1のときもあった。
正直、今のこの文章にも満足していない。自分の心情の1%も書けていない気がする。
でも、もう書くのに疲れた。今はこれで妥協する。またいつか、挑戦する。